ホットスタンプとはどういうものか

ホットスタンプとは、金属箔を高温の金型で加圧して印刷物に転写する技法です。最大の特徴は、金属箔の光沢や質感を表現できることです。これにより、高級感や高品質な印象を与えることができます。印刷物に凹凸ができるので、触ったときに独特の手ざわりを楽しむことが可能です。

大きく分けて2つの種類があります。アップダウン式は金型を上下させて印刷物に箔を圧着する方法で、最も一般的なホットスタンプの方法です。転がし式は金型を回転させて印刷物に箔を転写する方法で、アップダウン式よりも生産速度が速く連続して印刷することができます。高級感や高品質な印象から、化粧品や食品などのパッケージや文具や雑貨や自動車や家電製品などの幅広い分野で使用されている技術です。歴史は古く、紀元前1500年頃の古代エジプトでは金箔や銀箔を金型で押し付けて装飾品や家具に使用されていました。現代のホットスタンプは19世紀にドイツで発明されたと言われ、印刷技術の進歩とともにさまざまな分野で使われるようになりました。今後もさまざまな分野で需要が拡大していくと考えられます。印刷技術の進歩とともに、より精緻で複雑なデザインを表現できるようになる可能性もあります。高温の金型を使用するために注意が必要です。金型の温度が上がりすぎたり金型と印刷物の密着が不十分だったりすると、箔が剥がれたり印刷物が変形したりする可能性があります。印刷物に凹凸を付ける加工のため、印刷物によっては印刷後の加工や使用に制限が生じる事が危惧されます。

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